信濃路をてくてくフットパス

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信濃路てくてくとは

 2012年から始めたガイドブック作成事業。山梨県で先駆的な取り組みをしていた「つなぐNPO」に協力していただき、最初に作ったのは、「岡谷近代化遺産」と「諏訪神宮寺周辺」の2冊。信濃路てくてくはここから始まりました。ガイドブックを作ったら、地元の方を案内役に、フットパスツアーを実施しています。進行役が、インタビューなどしながら、楽しく歩くツアーです。
 フットパスとは、イギリス発祥の歩く小道のことです。ただ歩くだけでなく、その土地の文化や歴史に触れながら歩く、そんなコースを、私たちは作っています。
 現在活動を始めて5年目ですが、すでに37冊のガイドブックを発行しています。こんな活動で、長野県全体にフットパスのコースがたくさんできればいいなと思っています。

山梨県の先駆的な取り組み

「つなぐNPO」のフットパス事業

            山梨でのフットパスツアーの様子

 山梨の取り組み   まちミューフットパスプロジェクト

 2003年より、特定非営利活動法人つなぐが山梨県で始めた活動です。36ページのガイドブックをつくり、そこで紹介されているコースを3名のコンシエルジュチームをつくって実際に定期的に歩くことを定番としています。コンシルジュチームは、ガイドするだけでなく各地域のまちづくりのお手伝いをしています。
 まちミューガイドブックは、書店などで販売していて、購入された方は自分でまち歩きする、セルフフットパスもすすめています。
 現在この活動は、山梨県を始めとして沖縄県、東京都、静岡県、長野県、新潟県などでも展開していて、ふるさと学びやふつうのまち観光のモデルとして機能することをめざしています。
 信濃路てくてくは、この「つなぐNPO」と提携し、ガイドブックづくりやフットパスツアーのノウハウを教えていただきました。それをもとに信州らしいガイドブックを作れるように、日々邁進中です。

そして佐渡の仲間たち

「あるかんか佐渡」のとんでもない取り組み

 山梨で始まったこの取り組み、他の地域にも広がっています。長野での取り組みとほぼ同時に始まったのが、新潟県佐渡島での取り組み、「あるかんか佐渡」です。「あるかんか佐渡」というのは、佐渡島にあるすべての集落で、このフットパスガイドブックを作ってしまおうという、仰天のプロジェクトなんです。佐渡島にある200余りの集落を、「どんな小さな集落にもなんかしかの魅力があるはずだ」という信念で、紹介してしまおうというこの取り組み。すでに、10数冊のガイドブックができています。
 この他にも、沖縄、東京、岐阜などで、少しずつフットパスガイドの動きが出てきています。何十年かたったときに、日本全国で・・・という話も夢ではないかもしれないなぁ・・・と思っています。

信濃路てくてくの理念

  信濃路てくてくは、地域に眠っている地域資源を掘り起こし、それを生かした地域づくりをしている地元の小さな組織をつなぐ、ネットワーク団体です。
 地域資源を掘り起こした成果は、地元の方を交えて、小さな地域(大きくて旧村、小さくて一つの集落)のガイドブックとして発行します。そして、地元の方が有効に活用するお手伝いをします。
  地域に住む者が、誇りをもって生きるためには、その地域の環境に対する自尊感情を取り戻すことが大切です。今後、中央との経済的な格差はさらに広がっていくことが予想されます。そんな中で、地方独自の価値観・人生観の創出が急がれるのではないでしょうか。そのためにも、小さな地域のネットワークが生きてくると思います。

信濃路てくてく 事務局所在地:長野県諏訪郡富士見町御射山神戸