信濃路をてくてくフットパス

  • 信州わくわくフットパスガイド 発行一覧  &ついに発売:「東濃うららかフットパスガイド」

信州わくわくフットパスガイド 発行一覧
  &ついに発売:「東濃うららかフットパスガイド」

ただいま 増殖中

岐阜県の東側、中津川から土岐市にかけてを「東濃」(とうのう)と呼びます。長野県に隣接するこの地域のガイドブックを作り始めました。
信州わくわくフットパスガイド一覧の下に並んでいます。

01 岡谷市の近代化産業遺産をめぐる小さな旅

岡谷は明治時代に製糸業で栄えた町です。「あゝ野麦峠」のモデルになった、女工哀史でも有名です。そんな岡谷の繁栄のあとを歩く、ガイドブック。 金唐紙ってなんだろう?

02 精霊のふるさと・諏訪大上社周辺散策ガイドブック 

諏訪大社のを中心とした、諏訪の信仰のルーツを探って、諏訪大社上社周辺をマニアックに探索したのが、此のガイドブック。どれだけマニアックかは、読んでみて納得してください。「小袋石」とはなにか?

03  花の百名山・入笠山にいにしえの信仰の道を訪ねる

自然いっぱいで、夏から秋にかけて花の名山として有名な入笠山。実は、隠れた歴史の宝庫でもあります。甲州から富士見に入り、伊那に抜ける道は、信仰の道でもありました。身延山と伊那高遠の法華谷との関係は?古代の道はどこをいたのか?

04 ここにくれば縄文にあえる 井戸尻考古館コンプリートガイド

異端の考古学を推進する井戸尻考古館。周辺の風景にもマッチして独自の路線を進んでいます。そんな考古館を育んだ井戸尻の環境を歩いてめぐる小さな旅です。

05 馬子唄が屋号木札にこだまする甲州街道蔦木宿

国道が、宿場町の真ん中を貫いている蔦木宿ですが、裏道には由緒ある史跡がたくさん残っています。そんな隠れた史跡を丹念に追ってみました。亀に口から流れ出る「安産水」はどこにある?

06 「風立ちぬ」の舞台、高原の風に文学がかおるまち

堀辰雄の小説「風立ちぬ」の中で、高原の療養所のモデルになったのが、富士見高原病院の前身の富士見高原療養所です。今では建物も残っていませんが、竹下夢二、横溝正史などの芸術家や作家も多く療養していました。また、アララギ派の活躍もあり、高原の文学にまちとして、見どころがたくさんあります。

07 道祖神がたたずむ山里を歩く 福寿草の里 信州沢底

日本最古といわれる道祖神がある、谷あいの静かな里沢底。福寿草の里としても人気があります。春が遅い信州に、春を告げる福寿草、その里を見守る鎮神社、宗教学者でもあり、文化人類学者でもある中沢新一氏推薦(!?)のミシャグジ(石棒)も祀られています。

08 清少納言ゆかりの「たのめの里」歴史文化の薫る街道のまち

初期中仙道は今の道筋(下諏訪~塩尻~木曽)とは違っていました。下諏訪から塩尻を通らず、この小野宿を通り、木曽へと降りて贄川宿へとつないでいました。そんな初期中山道の宿場町だった小野宿、のちには伊那街道の宿場として栄えました。中央線のトンネルができ、今はなんとなく忘れられたまちになっていますが、それだけに古い建物も残っています。

09 塩嶺の山ふところにいだかれた片倉組製糸ゆかりのさと

明治から昭和初めにかけて、岡谷市は製糸業で栄えました。その中心にいたのが片倉組です。片倉組の発祥は岡谷市三沢地区、塩嶺といわれる小山脈の山ふところの里です。往時は製糸工場がひしめいていました。その遺構と山里の信仰の名残が残っている静かな里です。

10 諏訪信仰のもうひとつの形 御射山の社を訪ねる旅

諏訪大社上社の神のお狩場だったのが、原山と呼ばれる場所です。現在の原村から富士見近辺ですが、その山宮のような社が御射山社です。鬱蒼とした森に囲まれ、神秘的な雰囲気を醸しています。今でも、上社とのつながりが深く、御射山祭りでは、上社から建御名方命、国常立命が神輿に乗ってやってきます。そんなお祭りに密着しました。

11 諏訪湖を望む浮城と諏訪のまちなかフットパス

諏訪の高島城は今では陸地に建っていますが、もともとは、諏訪湖に臨んだ場所にありました。埋め立てなどで、湖から離れてしまいましたが、当時は浮城と呼ばれる美しい城でした。そんな諏訪のお城と商業で栄えた城下町をのんびり歩いて楽しみましょう。

12 諏訪湖を見下ろす甲州街道と、伝承の里「大和」を巡る旅

上諏訪から下諏訪に通じる甲州街道は、諏訪湖の北側の山際を通る景色のいい道です。この道沿いに、諏訪大社ゆかりの神社や、江戸時代の領主諏訪氏ゆかりの寺院などが点在しています。くねくねとした街道にも、茶屋跡など風情を感じさせる史跡が残っています。そんな道をたどってみる小さな旅です。

13 霧訪山と枝垂れ栗 豊かな自然に囲まれた里山フットパス

宿場町小野は歴史だけではありません。塩嶺山脈と中央アルプスのつらなりの霧訪山に囲まれた、盆地状の環境には自然がいっぱい感じられます。天然記念物の枝垂れ栗をはじめ、豊富な湧水、貴重な植物の宝庫小野神社の社叢、霧訪山は可憐な花々で有名です。歴史を堪能したら、自然にも浸ってください。

14 身近な神様に守られて ゆったり暮らす山ふところの里

富士見町の西山地区は、富士見町でも古い集落です。甲斐の国から信濃の伊那に抜ける古道が、いくつも通っていた交通の要地でもありました。この山里に、古くからの信仰がいろいろ息づいています。そんな古い信仰や江戸時代の流行神などは、今でも村人の信仰を集めています。そんな史跡を巡ってください。

15  宮川の流れにのぞむ御射山神戸 いにしえより神をお護りしてきた村

江戸時代に、甲州街道の蔦木宿と金沢宿の間の宿場=間の宿(あいのしゅく)として定められた、御射山神戸。もともとはかなり古い時代に、諏訪大社の摂社である御射山社をお護りするために、作られた集落でした。そんな御射山神戸には、神戸八幡社や瑞雲寺など見どころがたくさんあります。また樹齢400年の一里塚のケヤキも見事です。そんな歴史散歩においでください。

16 「奈良井千軒」のにぎわいを 山あいの里にしのぶ旅

古いまちなみが残り、宿場町を眺めるならば「奈良井」。あまりにも有名になった観光地ですが、まちなみ以外にも様々な歴史の跡が、あちこちに眠っている里でもあります。建物の独特な造りや、寺社にまつわるいろいろな由緒など、もっと深く掘り出せば、まだまだ十分楽しめる、そんな山里です。一味違った観光ガイドをお楽しみください。

17   伊那谷の奥座敷高遠 城下町の坂をめぐる旅

高遠といえば、城址公園に広がるエドヒガンで、桜の名所として春にはたくさんの人たちが訪れます。城址とは川を隔てた旧城下町の、西高遠地区はごちゃごちゃとした昔の街並みが残っています。山国らしい小さな坂や、細かい路地が特徴の子の城下町。明治には商業で栄えました。そんな面影を、あちこちに見ることができ、歴史好きにはたまらないまちなみになっています。桜だけだはない、高遠を感じてください。

18 吉田堰がうるおす豊かな台地に
   戦国武将真田氏の繁栄の跡をしのぶ旅

上田市真田町の本原地区は、養老年間という古い
時代の用水路、吉田堰が耕地をうるおしています。
その水が豊穣をもたらし、戦国武将真田氏の基礎
を作ったのかもしれません。そんな本原地区を
のんびり訪ねます。

19 戦国武将真田氏のもう一つの顔を
       修験道と白山信仰に探る旅

戦国武将真田氏の本拠地は上田市真田長(おさ)地区です。真田氏といえば忍びの者を多用したなどといわれますが、真田十勇士は架空の存在。それでも、根拠なく、そういうことが言われるはずもなく、修験道と深く結びついた、そんな遺構が残っています。いにしえに思いをはせながら、修験道とそのおおもとである白山信仰の名残を探して旅しましょう。

20 豊かだった廃村・芝平に
   かつてあった山の暮らしの名残りを感じる旅

伊那市高遠町の最奥の集落芝平(しびら)。かつて
この集落は、山奥にも関わらず、産物が豊富で、交
易で栄えました。そんな芝平も台風の被害の末、集
落ごと、伊那谷各地に移転しました。そして年月が
立ち、その静けさを求めて、都会から新しい住民が
入り、一時にぎやかになりましたが、また静かな山
村へと戻りつつあります。時代にほんろうされる芝
平に、かつての面影をたどります。

21 路地を歩けば、糸繰り機の音と
     宿場のにぎわいがよみがえる

茅野市金沢は、かつて甲州街道の宿場町として
栄えました。その後、時代が変わって、製糸業が
盛んになり、女工さんたちの操る糸繰り機の音が
にぎやかな、そんな里になりました。今では、宿
場のにぎわいも、製糸業のにぎわいも消えて、国
道を通る車の音だけが響く里になっています。金
沢にかつての面影を探ります。

22 まちのあちこちに、諏訪大社への
       信仰があふれるまち 下諏訪 

下諏訪は、諏訪大社の門前町でもあり、甲州街道と中山道が交わる町でもあります。二つの顔を持った下諏訪を、諏訪大社の信仰の面から、ご案内します。町中のあちこちにある、諏訪大社ゆかりの史跡、四季を通じて信仰を深めていくいろいろな行事。そんな暮らしと信仰が絡み合う、下諏訪を訪れてみませんか?

23 峠を控えた街道沿いに、
    旅人も足を休めたのどかな里

岡谷市今井、中山道の難所塩尻峠を控えた扇状地に広がる、今井の里。参勤交代の大名も休んだといわれるお小休所もあり、行き交う旅人で、にぎわった山里です。尾張公にゆかりのある観音堂や、十五社、岩船観音などの見どころもたくさんあります。

24 乙事と書いて「おっこと」と読む
   八ケ岳南麓の古村に
     祈りあふれる史跡を訪ねる旅

八ヶ岳に抱かれて、富士見でも古い村落がたたずんでいます。乙事と書いて「おっこと」と読むこの村には、見事な装飾を施した乙事諏訪神社、八ヶ岳や甲斐駒ケ岳の山岳信仰の史跡など、いにしえを偲ぶものにあふれています。神々が宿る峰々を眺めながら、そんな昔を思ってみるのも一興です。

25 伊那谷に生まれ、伊那谷に生きた民俗学者
               向山雅重と歩く信濃路

向山雅重は、伊那谷のど真ん中、宮田村に生まれ育ちました。三沢勝衛に師事し、柳田國男に教えを乞うたこの民俗学者は、常に常民の側に立って、民俗の観察を続けました。そんな向山雅重と一緒に、雅重の足跡を訪ねて、信濃路を歩いてみます。

26 木曾谷のやまあいの宿場町藪原に
        祭りばやしがこだまする

奈良井宿と鳥居峠をはさんで対峙する、木祖村藪原宿。奈良井ほどの派手さはありませんが、鄙にあって都風の風俗を残す、稀有な宿場町です。お六櫛で栄えたこの街に、夏の祭りを訪ねて、出かけてみてください。

28 木曽川源流の谷あいの里に
    天然林と素朴な信仰を訪ねる旅

木祖村小木曽は、木曽川源流部の天然林で有名です。この水木沢天然林と、その流域に住む人々が、自然の中ではぐくんだ素朴な信仰を訪ねます。木曽谷で絵に成る風景、観音堂と枝垂れ桜は春に、奥木曽湖のカヌーなら夏に、天然林の紅葉を見るなら秋に、四季それぞれの楽しみ方が魅力です。

28 菅古道といういにしえの道が通る
     木曽谷最奥の隠れ里を訪ねる旅

藪原の少し南から、木曽谷を離れて山に入る道は、古い時代には、木曽谷の主要な街道でした。そこから、地蔵峠を越えて、奈川を経て、松本へとつながる道は、今では忘れ去られた道でもあります。そんな「隠れ里」菅では、かつて栄えた医業の史跡や、数多くの素朴な石仏が迎えてくれます。

29 諏訪の隠れ里 後山周辺を
   静かな峠道を歩いて訪ねる旅

諏訪湖は、地形的に陥没してできた湖です。盆地のへりには、急峻な山々があるのはそのためです。そんな崖のような斜面の向こう側に、覗石から後山という「隠れ里」が点在しています。歴史のゆがみが作ったこれらの郷を、いくつもの峠を訪ねながら、歩いてみます。

30 「精霊のゆりかご」 諏訪西山に
    古刹と、土俗の神々を訪ねる旅

諏訪の西山は、今でこそ鄙の地ですが、古くは、諏訪湖をはさんで二手に分かれていた鎌倉街道が通る、交通の要地でした。西街道の旧道も、急峻な地形の山つきをクネクネと通っていて、たくさんの石仏にも、飽きさせない魅力があります。この懐で、古い諏訪の土俗の信仰が育ち、それが諏訪信仰へとつながっていったのです。諏訪信仰にとっても重要なこの地域を、諏訪湖の雄大なパノラマを眺めながら訪ねます。

31 南信の秘境、阿南町和合に
     人々の暮らしの息づかいを感じる旅

長野県の一番南に位置し、愛知と県境を接する阿南町。その阿南町でも、山々に囲まれて、険しい谷を刻む地区が和合です。小さな集落が点在し、そこに祭りがあります。そんな隠れた秘境に暮らしの息づかいを感じる旅に出ませんか?

32 新野千石平と呼ばれた山間の小盆地に
       いにしえよりの祭りを訪ねる旅

阿南町の中心地からさらに南に山を登っていくと、こんなところに…というような場所に、平らな盆地が広がります。ここが新野。有名な新野の盆踊り、雪まつり、そして行人様の御開帳と、とにかく祭りで盛り上がる地区です。峠を越えれば愛知県。そんな県境の村ゆえの、物資・人々の交流が、多彩な祭りを生んだのでしょう。

33 天竜川にむかい、緩やかに広がる山すそに、
     素朴な信仰と、遠州街道の名残を訪ねる旅

阿南町の中心地は、大下條。国道を走っていると、さっと通り過ぎてしまいますが、戦国時代から地方の豪族が争った抗争の跡や山城、物資や人々の往来が絶えなかった遠州街道と、見どころの多い場所です。南アルプスの前衛や1000m級の山並みが折り重なる独特の景色も、山里に色を添えています。人形芝居、祇園祭とお祭りも多いこの町を、訪れてみてください。

34 中山道と甲州街道が交わった温泉・
     宿場町にかつてのにぎわいをしのぶ旅

下諏訪のもう一つの顔は、宿場町です。温泉がわいていたこともあって、旅の疲れをいやす人々や、峠越えの人足たちでにぎわいました。皇女和宮ゆかりの本陣や、わずかに残っている、街道の風情を残した路地など、見どころいっぱいです。町のあちこちにある庶民派銭湯(もちろん温泉です)、古民家を生かした新しい動きなども活発で、古い町並みと新しい風が織りなす活気であふれています。

35 岩をうがつ切通しと石積み水道がある
           宿場町青柳を訪ねる旅

善光寺みちの宿場町として栄えた青柳宿。北国街道の脇街道として、お伊勢参りの帰りに善光寺による多くの旅人でにぎわいました。緩い坂道に沿った石積み水道は一見の価値があります。また街道一の名所だった「青柳の切通し」は今でも迫力満点。そして、お狐様との不思議な縁。中世の山城跡がしっかり残っている青柳城と、見どころいっぱいのたびになりますよ。

36 やまあいの小盆地 乱橋で
       間の宿(あいのしゅく)の風情に触れる旅

松本から街道一の難所だった立峠を越えたところにあるのが、乱橋。小盆地の地形が旅情をそそります。急坂に沿って宿場が作られ、小さいながらも峠越えの旅人でにぎわいました。お茶坊様(行者)の伝説もよみがえり、修行の地にも道が通じています。

37 初期中山道が通っていた村々に
        かつてのにぎわいをしのぶ旅

中山道を作った大久保長安。政変で追放されるまでの間の十年間は、今一般に言われているルートとは別のルートを通っていました。岡谷から塩尻峠へと向かわず、川岸から小野峠を越え、伊那街道の小野宿を横切り、木曽谷の桜沢まで、今では忘れられたようにたたずむ山里の風情をお楽しみください。

38 八ヶ岳に抱かれた「神野」(こうや)に
        新田開発で生まれた村
            原村中新田を訪ねる旅

その昔、武田信玄が開発した金鶏金山で働いていた鉱夫たちが、八ヶ岳おろしで雪が積もっていない土地を、雪のない暖かい土地と思い、入植したのが始まりといわれてい留、中新田。そんな新しい村に、諏訪の神の「お狩場=神野」だったころの名残りと、高遠石工守屋貞治の仕事の跡を訪ねます。

39 蓼科高原をひかえて
   なまこ壁にこて絵が映える
        糸萱の里を訪ねる旅

八ヶ岳の広大な裾野に広がる村々は、山浦の地と呼ばれます。そんな山浦でも、豊かな田畑に恵まれ、蔵造りと職人による「こて絵」が残っていることで知られているのが糸萱です。そして、戦時中に国策で栄えた諏訪鉄山も糸萱の地積にあります。優美な蔵と、こて絵。時代に翻弄された鉄の山。そんな史跡を雄大な景色とともに楽しみます。

東濃うららかフットパスガイド

01 自然のまま残る土岐川と
    その流れに沿った下街道(善光寺みち)の
        風情を感じて歩く旅

中央線が恵那駅を発車して、瑞浪駅に向かう間に、車窓に小さなつり橋が見えてきます。橋が架かっているのは土岐川。都市化が進むこの付近で、自然な流れのまま蛇行している奇跡ともいえる風景があります。そしてこの川には、いくつかの木の橋が架かっています。そんな昔懐かしい風景と、国道に沿って残っている歴史の道「下街道」を歩きます。

02 屈指の山城、岩村城に抱かれた城下町で
       江戸と明治にじっくり浸る小さな旅

岐阜県恵那市岩村町。明智鉄道の岩村駅周辺は明治時代に、そこからお城に向かって歩いたあたりが、江戸時代に。二つの時代にそれぞれ栄えた街並みを、一度にみて歩けるのが岩村の魅力です。それぞれが中途半端でなく、きちんと残っているのは、こちらも奇跡です。”半端ない”岩村の街並みをあるいてみましょう。そしてお城跡は別腹。次号は岩村城です。」